町村先生がブログで書評を書いていますが、その書評に書かれているとおりです。サクラサイト被害全国連絡協議会編『サクラサイト被害救済の実務』を発刊いたしました! 基礎知識から交渉・訴訟等の具体的な対処方法までを解説し、サイト運営業者等に対する通知書例を登載しているので、実務に即役立つ1冊です!— 民事法研究会 (@minjiho_henshu) 2017年11月14日
サクラサイトにかぎらず、こうした業者は「収益」を得ることが目的ですが、収益は決済に関する様々な仕組みを利用することで獲得されています。Book:サクラサイト被害救済の実務 https://t.co/TXEjyJxCcz— 町村泰貴 (@matimura) 2017年11月16日
もっとも、決済に関する仕組み自体を悪いと決めつけたり表現することは正しくなく(いわば価値中立的なので)、仕組みが悪徳商法などに利用されてしまっていること、それが問題です。
そのため、悪徳商法や消費者を騙す収益をあげられないようにするには、決済関係者がそうした悪徳商法を排除する、被害者の救済手段を提供するということが必要です。
この本は、サクラサイトなどで利用されている決済関係の仕組みを横断的に、かつ、わかりやすく説明しており、決済一般で説明する本よりも「サクラサイト」を意識しているせいか、何を理解しておくべきかが把握しやすいです。
(カードの仕組みを理解するものとしても、わかりやすい書籍だと思いました)
また、当たり前ですが「これで解決!」という解決策を出している書籍ではありません。
ただし、裁判例などで明らかになってきている問題解決の際の課題(検討項目)を具体的に示している点で、主に相談の現場などで対処する人が聴取して整理すべきことは何かを把握するには便利だと思いました。
書籍では、サクラサイトのほか占いサイトのことや、被害救済を謳う業者による二次被害の問題にも触れている点は特徴的です。
探偵については問題が多く指摘されているところです。弁護士法72条違反との関係も出ています。
上記の報道以前から国民生活センターでも啓発しています。探偵業者:苦情急増、アダルトサイト利用料トラブル https://t.co/IWbBFIP2lb— 毎日新聞ニュース速報 (@mainichijpnews) 2017年9月8日
国民生活センター
2016年12月15日
「アダルトサイトとのトラブル解決」をうたう探偵業者にご注意!」
2014年8月27日
「損害を取り戻せると言って契約を結ばせる探偵業者」
日弁連2017年(平成29年)6月15日「損害を取り戻せると言って契約を結ばせる探偵業者」
「探偵業の業務の適正化に関する法律等の改正を求める意見書」
警察庁「探偵業について」