「分かりにくい!」ケータイ用語、統一へ
「パケ・ホーダイ」「ダブル定額」「パケットし放題」など紛らわしい専門用語が多い携帯電話やインターネット関連のサービス内容を消費者が比較検討しやすくするため、テレコムサービス協会(中尾哲雄会長)などの4業界団体は12月をめどに用語を統一する方針だ。
新サービスを次々に打ち出して激しい契約者獲得競争を展開する通信・ネット業界では初の試みとなる。
4団体が通信・ネット業界の各種サービスやその内容を分かりやすく説明できる共通の用語を定める。その後、各団体が加盟社に対し、カタログや商品広告などで統一した用語を併記したり、言い換えたりするよう求める考えだ。
(2009年9月24日07時04分 読売新聞)自分で記事をメモしていたものですが、記事にある「用語の統一」は結局どうなったのか、気になり、記事に名前が載っていた「テレコムサービス協会」のサイトをみたら、次のものが公表されていました。
(1)平成22年1月28日
「電気通信サービスの広告表示に関する自主基準及びガイドライン」等の改訂版の公表について
上記には「第12条(用語に関する注意事項)を新設した。」とありましたが、12条自体を読むと、具体的に用語を定義づけているものではなく、「なお、標準的な技術用語等の内容については、平成22年3月に本自主基準及びガイドラインの別冊として、「電気通信サービスの広告表示で使用する標準用語・表記について」(仮称)を定める予定である。」とありました。
もっとも、同ガイドラインは本年4月にも改訂されています。
(2)平成22年4月27日
「電気通信サービスの広告表示に関する自主基準及びガイドライン」の改訂版の公表について
�� 消費者目線に立った広告表示を推進 ~
そこで、3月に予定、とあった肝心の「用語の統一」はどうなったのかと疑問がわき、探してみると、4月に改訂されたガイドラインに関する報道発表資料の中に記載がありました。
(3)平成22年3月18日
「電気通信サービスの広告表示に関する自主基準及びガイドライン(案)」の一部改訂に係る意見募集
2.今回の主な修正点
③ 第12条(用語に関する注意事項)の別冊である「電気通信サービスの広告表示で使用する標準用語・表記について」は検討中であり、自主基準及びガイドライン(第6版)の公表の際に、合わせて公表する予定です。
用語に関するガイドライン別冊は今月公表予定ということでしょうか。
公開されたらまたメモしようと思います。
【追記】
携帯電話やインターネットなどの電気通信サービスの広告で使う「用語集」ですが、平成22年6月29日付けで、ようやく公表されていました。
(テレコムサービス協会の報道発表)
「電気通信サービスの広告表示に関する自主基準及びガイドライン」別冊用語集の公表および電気通信サービス向上推進協議会の最近の取り組み状況について ~ 消費者目線に立った広告表示を推進 ~
用語集もPDFにて見ることができます。
●「電気通信サービスの広告表示に関する自主基準及びガイドライン」第7版
●別冊用語集「電気サービスの広告表示で使用する用語の表記について
想像していたより遥かに量が多いです・・・
報道発表によると、
「用語集の適用は、平成22年8月1日以降に制作する広告分から」
ということです。
また、「用語の解説としては、関連の事業者のみならず、各地の消費生活センター等の相談員の方々にもご利用いただけるものと考えています」とあります。
用語の把握という入口で困っていた事態が少しは改善されるでしょうか。