リニューアルされた裁判所のサイトに
「裁判所における犯罪被害者保護施策」
のページがあります。
刑事事件と少年事件とに分けて、各種の施策が紹介されています(現時点では、一部は「掲載準備中」の表示でした。)。
2006年3月31日金曜日
2006年3月29日水曜日
菅谷明子「未来をつくる図書館」
梅田望夫「ウェブ進化論」(ちくま新書)が巷で話題になっています。
ところで、「ウェブ進化論」を読んでいて、「世界中の情報を整理し尽くす」というグーグルの構想(49頁)や「ヤフーとグーグルの競争の背景には、サービスにおける『人間の介在』の意義を巡る発想の違いがある」(96頁)の指摘などがきっかけになって、ふと手元にあるがまだ読んでいなかった本が読みたくなりました。
それは菅谷明子「未来をつくる図書館 ―― ニューヨークからの報告 ――」(岩波新書)です。
この本はニューヨーク公共図書館(The New York PublicLibrary)の紹介をとおして、図書館の役割や存在意義について書かれたものです。
以前読もうとして途中で挫折していたのですが、今回は一気に読了しました。
紹介されているニューヨーク公共図書館の社会・経済・地域・芸術などに果たしている役割や機能は凄いと思いましたし、日本の典型的な図書館しかイメージしていなかった頭には大きな刺激になりました。
科学産業ビジネス図書館(SIBL)、舞台芸術図書館などの資料の豊富さと司書をはじめとするスタッフの充実ぶりの紹介は驚きでした。
また、「図書館運営の舞台裏」という章で紹介されている図書館の運営や財源及びその確保方法といった点についても詳細に紹介されています。
財源などの問題は図書館に限らずどんな活動にもついてまわりますが、こういった点の専門家の必要性も改めて認識しました。
同時に、司書など専門スタッフの高い質と確保の重要性の指摘など「人間の介在」の意義について、例えば図書館領域でも上記YとGの両者の考え方はどちらも成り立ちうるし、ただどちらが良いのかは、まだ考えを尽くす余地があるなとも感じました。
※ ちなみに、ニューヨーク公共図書館(The New
York Public Library)のサイトで、日本の言葉で検索したら、結構ヒットしました。
何かを検索している際にたまたま訪れた梅田氏のブログで読んだ
「インターネットの普及がもたらした学習の高速道路と大渋滞」
という記事にあった将棋の羽生善治氏の「高速道路」の話に興味を惹かれて、その後時々ブログをみていたので、この本のことも知り、読んでみました。
これまで漠然と感じていたり、わからなかったことに触れられていて、いろいろ参考になることがありました。
「人はネットの世界に住まなくたって、これまで通りのやり方で生きていける。
そう思う人たちがマイノリティになる時代はそう簡単にはやってこない。」(26頁)という記述は、
ネットを良く使う人と使わない人の間で話が噛み合わない理由を端的に示すものでした。
※同書の書評として小飼弾さんの「ウェブ善悪論 - 書評 - ウェブ進化論」
「インターネットの普及がもたらした学習の高速道路と大渋滞」
という記事にあった将棋の羽生善治氏の「高速道路」の話に興味を惹かれて、その後時々ブログをみていたので、この本のことも知り、読んでみました。
これまで漠然と感じていたり、わからなかったことに触れられていて、いろいろ参考になることがありました。
「人はネットの世界に住まなくたって、これまで通りのやり方で生きていける。
そう思う人たちがマイノリティになる時代はそう簡単にはやってこない。」(26頁)という記述は、
ネットを良く使う人と使わない人の間で話が噛み合わない理由を端的に示すものでした。
※同書の書評として小飼弾さんの「ウェブ善悪論 - 書評 - ウェブ進化論」
ところで、「ウェブ進化論」を読んでいて、「世界中の情報を整理し尽くす」というグーグルの構想(49頁)や「ヤフーとグーグルの競争の背景には、サービスにおける『人間の介在』の意義を巡る発想の違いがある」(96頁)の指摘などがきっかけになって、ふと手元にあるがまだ読んでいなかった本が読みたくなりました。
それは菅谷明子「未来をつくる図書館 ―― ニューヨークからの報告 ――」(岩波新書)です。
この本はニューヨーク公共図書館(The New York PublicLibrary)の紹介をとおして、図書館の役割や存在意義について書かれたものです。
以前読もうとして途中で挫折していたのですが、今回は一気に読了しました。
紹介されているニューヨーク公共図書館の社会・経済・地域・芸術などに果たしている役割や機能は凄いと思いましたし、日本の典型的な図書館しかイメージしていなかった頭には大きな刺激になりました。
科学産業ビジネス図書館(SIBL)、舞台芸術図書館などの資料の豊富さと司書をはじめとするスタッフの充実ぶりの紹介は驚きでした。
また、「図書館運営の舞台裏」という章で紹介されている図書館の運営や財源及びその確保方法といった点についても詳細に紹介されています。
財源などの問題は図書館に限らずどんな活動にもついてまわりますが、こういった点の専門家の必要性も改めて認識しました。
同時に、司書など専門スタッフの高い質と確保の重要性の指摘など「人間の介在」の意義について、例えば図書館領域でも上記YとGの両者の考え方はどちらも成り立ちうるし、ただどちらが良いのかは、まだ考えを尽くす余地があるなとも感じました。
※ ちなみに、ニューヨーク公共図書館(The New
York Public Library)のサイトで、日本の言葉で検索したら、結構ヒットしました。
2006年3月23日木曜日
裁判所のサイト
裁判所のサイトがリニューアルされていました。岡口裁判官のボツネタで知りました。
ボツネタでも指摘されていましたが、裁判所のサイトでは、リンクを設定した場合、
「裁判所ウェブサイト内のコーナー及び最高裁判所ウェブサイト」については「最高裁判所事務総局広報課」へ、
「その他の下級裁判所ウェブサイト」については「それぞれの裁判所総務課」に電話で連絡するように、との記載がありました。
町村教授のブログでも上記の点についてコメントされていますが、今時まだこんなことがあるんだなぁと正直かなり意外に感じました。
サイトの変更点については、指宿教授のブログで、裁判例検索に関する指摘がありました。
①各地裁ごとの新着の裁判例が見られなくなったこと、②判決文がHTMLからPDFファイルになったこと、でした。
PDFファイルをみましたが、インデントのズレなどはHTMLと変わっていないし、ファイル形式を変更した意味が今ひとつわかりません。
また、各地裁ごとの新着裁判例がみられないという指摘を確認している際に気がついたのは、
各地裁毎にあった固有の書式が見られなくなったことがわかりました。
倒産事件や家事事件などでは、各地家裁で書式や必要書類が微妙に異なることが少なくなく、各地家裁のサイトが掲載する独自の書式例には重宝していました。
これまでも、当地の裁判所に電話で問い合わせて確認すると
「ウェブに掲載しているものでいいですよね?」
「ウェブに掲載していますので、そちらを見て下さい。」
というやりとりで済んでいたいのですが、掲載しないとなると、どうなるのでしょうか?
業務の必要から、近く申立予定のある千葉地裁だけ確認したのですが、必要としていた書式(リニューアル前には存在した)が掲載されておらず、全国共通の書式例へのリンクしかなくて、かなり困っています・・・。
ボツネタでも指摘されていましたが、裁判所のサイトでは、リンクを設定した場合、
「裁判所ウェブサイト内のコーナー及び最高裁判所ウェブサイト」については「最高裁判所事務総局広報課」へ、
「その他の下級裁判所ウェブサイト」については「それぞれの裁判所総務課」に電話で連絡するように、との記載がありました。
町村教授のブログでも上記の点についてコメントされていますが、今時まだこんなことがあるんだなぁと正直かなり意外に感じました。
サイトの変更点については、指宿教授のブログで、裁判例検索に関する指摘がありました。
①各地裁ごとの新着の裁判例が見られなくなったこと、②判決文がHTMLからPDFファイルになったこと、でした。
PDFファイルをみましたが、インデントのズレなどはHTMLと変わっていないし、ファイル形式を変更した意味が今ひとつわかりません。
また、各地裁ごとの新着裁判例がみられないという指摘を確認している際に気がついたのは、
各地裁毎にあった固有の書式が見られなくなったことがわかりました。
倒産事件や家事事件などでは、各地家裁で書式や必要書類が微妙に異なることが少なくなく、各地家裁のサイトが掲載する独自の書式例には重宝していました。
これまでも、当地の裁判所に電話で問い合わせて確認すると
「ウェブに掲載しているものでいいですよね?」
「ウェブに掲載していますので、そちらを見て下さい。」
というやりとりで済んでいたいのですが、掲載しないとなると、どうなるのでしょうか?
業務の必要から、近く申立予定のある千葉地裁だけ確認したのですが、必要としていた書式(リニューアル前には存在した)が掲載されておらず、全国共通の書式例へのリンクしかなくて、かなり困っています・・・。
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