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2013年4月8日月曜日

「利用規約」に関する書籍

●雨宮美季,片岡玄一,橋詰卓司 著
良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方」(技術評論社)

最近出た本ですが、人気のようです。
書名で検索すると、たくさん書評や感想(おすすめするもの)がヒットします。

たしかに、これまで利用規約だけにフォーカスした書籍はなかったです。
法律系雑誌では、利用規約の特集が組まれたことはありました。
例えば下記

このBusiness Law Journal の特集記事も、それはそれで有益な記事でした(利用規約だけに焦点をあてたものがなかった)。
ただ、内容が少し堅かったり、「その先」がなかったり、とページや雑誌の性格上の限界もあったかもしれません。

これに対して、今回の上記「良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方」は、表現が柔らかいとかの単純なことではなく、グッと質量ともに踏み込んでいて、かつ、ベンチャー、中小零細の事業者の「現場」を担当する人が読んでも、サーッと一読でき、また、振り返って何度も読み返す、ことのどちらにも有効な内容かと思います。

巻末に、関連するガイドライン、委員会等の報告書、提言などが網羅的に紹介されているのも助かるところです。


執筆者の方々は、いずれも著名な方で、うち2人がやっておられるるブログ(「企業法務について
と「企業法務マンサバイバル」)は、法律系書籍の書評はもちろん、有益な記事が多くて、法律系・法務系の方なら読んだことがある方、ブックマークしている方も多いのではないでしょうか。
この本なら、事業者の方に「買っておいたら」と助言してもいいと思います。値段も抑えているようですし。


ちなみに、巻末の「参考書籍」の中で田島正広監修編著「インターネット新時代の法律実務Q&A」が挙げられています。

【追記】 著者による記事を紹介するツイート

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