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2013年6月24日月曜日

スマートフォン・クラウドセキュリティ研究会最終報告のフォローアップ

「フォローアップ」というものが公表されています。


総務省平成25年3月29日
報道資料) スマートフォンの情報セキュリティに関する最新動向と今後の方向性
        -スマートフォン・クラウドセキュリティ研究会最終報告のフォローアップ-
 スマートフォン・クラウドセキュリティ研究会(以下、「本研究会」という。)は、最終報告(平成24年6月公表。以下、「本最終報告」という。)において、事業者における具体的な情報セキュリティ対策や利用者への普及啓発策のほか、関係事業者や政府等が当面、重点的に実施すべき事項を「スマートフォン情報セキュリティ行動計画」(以下、「本行動計画」という。)として示した。以下では、本最終報告で掲げられた事項の中から、特に重要と考えられるものについて、各節において最新の動向のフォローアップを行い、今後の方向性を提示する。
スマートフォン・クラウドセキュリティ研究会の最終報告(平成24年6月公表)は、下記でみられます。
総務省平成24年6月29日
(報道資料) スマートフォンを安心して利用するために実施されるべき方策
        -「スマートフォン・クラウドセキュリティ研究会」の最終報告の公表-


1.「第2節  利用者に対する普及啓発の取組」の部分

 このフォローアップで、最初に気になった事項は7頁以下「第2節  利用者に対する普及啓発の取組」の部分です。

7頁「(1)総務省の取組」には次の記載がありました。
【最新動向】
    総務省では、スマートフォンの特性及び利用上の注意点・対策のポイントについて、「スマートフォン情報セキュリティ3か条」(平成23年12月)及び「スマートフォン  プライバシー  ガイド」(平成24年4月)をとりまとめ、政府広報やウェブサイトへのコンテンツ掲載等を通じた啓発を開始している。
 総務省では、スマートフォンの特性及び利用上の注意点・対策のポイントについて、「スマートフォン情報セキュリティ3か条」(平成23年12月)及び「スマートフォン  プライバシー  ガイド」(平成24年4月)をとりまとめ、政府広報やウェブサイトへのコンテンツ掲載等を通じた啓発を開始している。
 無線LANに関しては、利用者が安全に無線LANを利用するための手引書を改訂し、平成24年11月「一般利用者が安心して無線LANを利用するために」として公表した。
ここに記されている3つのものは下記です。

●「スマートフォン情報セキュリティ3か条」(平成23年12月)
 総務省(平成23年12月19日)発表
 「スマートフォン・クラウドセキュリティ研究会」の中間報告の公表
   
●「スマートフォン プライバシー ガイド(平成24年4月)
 パンフレットスマートフォン  プライバシー  ガイド

上記の中にある「スマートフォンサービスの構造」という図はわかりやすいです。

●「一般利用者が安心して無線LANを利用するために」(平成24年11月

上記の10頁にある下記のテザリング機能に関する注意点は目をひきました。
<スマートフォンのテザリング機能での注意点>
 スマートフォンのテザリング機能を利用するときには、家庭の無線LANの親機やモバイル Wi-Fi ルータと比較して、以下のように利用できる情報セキュリティ機能に違いがあることに注意してください。
・ 初期設定が暗号化を利用しない設定となっている場合があります。
・ WPS 17 やメーカ独自の自動設定機能が利用できない場合があります。
・ SSID 18 のステルス機能 19 に対応していない場合があります。
・ MACアドレス 20 フィルタリング機能に対応していない場合があります。

17 WPS(Wi-Fi Protected Setup)は、無線LAN機器の情報セキュリティに関する設定を自動で行う機能のことです。

18 SSID(Service Set Identifier)は、無線LANのアクセスポイントを識別する名称です。
19 無線LANのアクセスポイントは自身の存在を端末側に知らせるために、SSIDを周囲に発信しています。ステルス機能とはこのSSIDの発信を停止し、無線LANのアクセスポイントの存在を隠蔽する機能のことです。
20 MAC(Media Access Control)のアドレスは、端末に一意に割り振られた番号のことです。正規のMACアドレスに同じ番号は存在しません。
「Ⅱ 無線LANを適切に利用しないと生じる危険性の具体例と解決策」は、自宅で無線LANを使っている方には大切な記載だと思います。


政府広報は下記です。

平成24年7月27日掲載

総務省の告知は特設サイトのリニューアルで。
●「安心してインターネットを使うために国民のための情報セキュリティサイト


フォローアップ8頁「(2)携帯電話事業者等の取組」には、次の記載がありました。
【最新動向】
平成 24 年 11 月には、社団法人電気通信事業者協会(TCA)の移動電話委員会にて、携帯電話事業者の連携による統一的啓発資料が作成され 14、携帯電話事業者のアプリケーション提供サイト等からリンクを掲載して周知が行われている。
ほかに、契約時配布資料の中に「スマートフォンセキュリティ3か条」を掲載したり、ウイルス対策サービスの照会など、事業者の取り組みも紹介しています。

●社団法人電気通信事業者協会 2012 年 11 月 2 日付プレスリリース
「~安心・安全なスマートフォンのご利用への取り組み~  『スマートフォン(スマホ)ご利用にあたっての注意事項』の作成について」


2.「第3節  「スマートフォン情報セキュリティ行動計画」に基づく取組」の部分

次に気になった事項は「第3節  「スマートフォン情報セキュリティ行動計画」に基づく取組」の部分です。

もともと最終報告45頁には、
(5)スマートフォン利用者への総合的な普及啓発の実施
 スマートフォンにおける情報セキュリティや利用者情報等に関する対策等について、利用者に必要な情報を総合的に提供するため、総務省は、「スマートフォン安心安全プログラム(仮称)」を早急にとりまとめ、関係事業者や事業者団体等と協力して継続的に推進する。また、その内容については、取組の進捗や状況の変化等を踏まえ、必要に応じて見直しを行う。
とありました。
 フォローアップ13頁では
【最新動向】
 関係者間の連携を確保し、総合的な啓発を行う観点から、総務省は、本行動計画及び「利用者視点を踏まえたICTサービスに係る諸問題に関する研究会」(以下、「諸問題研究会」という。)の提言である「スマートフォン  プライバシー  イニシアティブ」(平成24年8月公表)を踏まえ、平成24年9月に「スマートフォン安心・安全利用促進プログラム」を策定し、公表した。
 各主体ごとの普及啓発の取組状況については、第2節で詳細を取り上げた通りである。
【今後の方向性】
 引き続き、各主体における普及啓発の取組が継続されることが期待されるとともに、普及啓発の効果及び利用者の意識の現状を捉えるため、スマートフォン利用者を対象とした意識調査を行うことが有効である。
 また、スマートフォンからの無線LANの適切な使用方法や情報セキュリティ対策等についても、周知・広報していくことが必要である。
とありました。

●総務省平成24年9月10日
 「スマートフォン安心・安全利用促進プログラム」の公表

このプログラムについては、このブログの別記事で触れたことがあります。





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